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歯の再石灰化について

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みなさんこんにちは

歯科衛生士の長谷川です。

今日は、炭酸水ジュースをよく摂る患者様で

前歯が脱灰してしまい、小さいな穴ができてしまった患者様にまずは炭酸水ジュースを控えてもらい、フッ素入りの歯磨き粉とM Iペースを3ヶ月毎晩使用してもらいました。

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        3ヶ月後

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歯と歯の境目にあった穴がなくなりました。まだ白濁した部分はありましたが、効果が出たおかげで患者様自身も口腔内の関心をもっていただけるようになりました。

MIペーストの効果

MIペーストには、細菌の産生する酸によって酸性状態に傾いた口腔内を中性に戻す中和作用と酸性状態になりにくい状態を維持する緩衝作用を持っています。酸性の時間が長いほど虫歯リスクが高まるので、虫歯を予防するためにはこのバランスを保つことが非常に大切です。

牛乳由来成分のリカルデント(CPP-ACP)含有

MIペーストには、牛乳由来の成分である、リカルデント(CPP-ACP)が含まれています。歯の表面では酸により歯のエナメル質が溶け出す「脱灰」と、唾液が歯のミネラルを補給する「再石灰化」という修復メカニズムが繰り返されています。リカルデントは、この修復メカニズムを助ける3つの効果があります。

①脱灰の抑制効果

リカルデントには、脱灰抑制の効果があり、歯のエナメル質からミネラルであるリンやカルシウムが溶け出すことを防いでくれます。バランスが崩れて、脱灰に傾くことが「虫歯の進行」となります。

②再石灰化の促進効果

脱灰によって溶け出した唾液中のミネラルが、歯の表面のエナメル質に戻ることを「再石灰化」と言います。リカルデントにはこの「再石灰化」を促進するはたらきがあります。

③耐酸性効果

ミネラルを補給された歯のエナメル質は、虫歯の原因となる酸への耐性を増強し、酸に溶けにくい丈夫な歯にします。

フッ素とMIペーストの違い

フッ素入り歯磨剤もMIペーストもどちらも虫歯予防に効果的ですが、少し違いがあります。

フッ素→歯のエナメル質を強化して、虫歯になりにくい強い歯にする作用
MIペースト→再石灰化を促進させる作用

当院では口腔内に問題がなければフッ素で予防し、歯にホワイトスポットという白濁や初期虫歯のある方は、MIペーストで予防するのをオススメしています。

MIペーストはこんな方にオススメ!

●矯正治療中

MIペーストには、プラークを出来にくくし、虫歯菌の活動を抑え、カルシウムとリンのミネラルによってエナメル質を強化して、矯正治療中に虫歯になりにくくする効果があります。インビザラインをはじめとするアライナー(マウスピース)矯正では、マウスピースにMIペーストを入れることで歯を動かしながらも効果的に歯にミネラルを補給できます。


●ホワイトスポット(歯に白濁がある方)

虫歯は虫歯菌が出す分泌物により、歯が溶ける脱灰が始まります。歯が脱灰により表面が溶け出すと光沢を失い白く濁り始めます。これが初期の虫歯によるホワイトスポットです。この白濁のある歯にMIペーストを塗り続けることで自然治癒する効果があります。(フッ素やMIペーストによる白濁治療には限界がある時があります。その場合にはI-con治療をお勧めします。I-conに関しましては過去の投稿をご参照ください。)


●知覚過敏の方

MIペーストには、カルシウムとリンのミネラルによって歯質を強化し、知覚過敏を緩和させる効果があります。


●ホワイトニング中

MIペーストには、ホワイトニング中にしみるのを緩和する効果があります。また、エナメル質の艶を増す効果もあります。ホームホワイトニングトレーをお持ちの場合、ホワイトニング後にホームホワイトニングトレー内にホワイトニング材の代わりにMIペーストを入れると効果的です。


●初期虫歯がある方

MIペーストには、プラークを出来にくくし、虫歯菌の活動を抑え、カルシウムとリンのミネラルによってエナメル質を強化して、虫歯になりにくい歯にする効果があります。初期虫歯の状態であればMIペーストを使用することによって自然治癒する可能性もあります。


【使用方法】

MIペーストを歯面全体に塗る

歯磨きした後に約1cm(0.3g)[歯ブラシの植毛部の長さの半分程度]のMIペーストを指や歯ブラシ、綿棒で歯面全体に行き渡るように塗布します。

3分間は唾液もお口の中でそのまま

塗布後、3分間は唾液も吐き出さずにそのままにしておきます。唾液と共に口腔内に保持される時間が長いほど効果が高くなります。

30分間はなるべく飲食しない

3分過ぎたら唾液を軽く吐き出した後、30分間はなるべく飲食を行わないで下さい。その間唾液は適時吐き出します。

仕上げに少量の水でうがい

30分後に少量の水でうがいをして終わりです。

毎日の歯磨きの後に仕上げとして使用するのがオススメです。特に最も虫歯発症リスクの高い時間帯である就寝前に使用すると効果的です。

注意⚠️

 以下に該当する方は使用しないでください。

・牛乳アレルギー

・パラベンアレルギー

・セリアック病、βラクトグロブリンアレルギー(微量のホエイ(乳清)が残留している可能性があるため)

・人工透析患者(リンの摂取を控える)

なお、それ以外でもアレルギーが疑われる方は、成分をご確認の上、使用の可否をご判断ください。

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自由診療について
インプラント治療内容

インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと噛める歯を取り戻す治療法です。
失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。

施術の価格
インプラント(1歯) ¥380,000 ~ ¥400,000(税別) 
相談・検査・診断・治療までの標準料金(※治療内容によって異なります。)
施術のリスク・副作用
インプラント治療は必ず外科治療を伴うため、術後の疼痛・咬合痛・腫脹や出血などを生じる事があります。
施術時、静脈内鎮静麻酔を行う場合、一時的にふらつきが生じる事があります。
上部の人工歯や土台(アバットメント)が外れたり、欠けたりゆるんだりする事があります。
また、インプラントも歯と同様に周囲の骨は歯周病のように吸収を起こすリスクがあるので、術後のメインテナンスは必須です。
審美歯科内容

審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。

施術の価格
補綴(1歯) ¥30,000 ~ / 入れ歯・義歯 ~¥250,000(税別) 
相談・検査・診断・治療までの標準料金(※治療内容によって異なります。)
施術のリスク・副作用
【ホワイトニング】
ホワイトニング剤の刺激により、歯がしみる知覚過敏の症状がおこる可能性があります。
【オールセラミッククラウン】
金属などのインレーやクラウンと比べると、強度が若干劣ります。
【セラミックインレー】
部分的に削った箇所に装着するため、歯を削る量が比較的多くなります。
【ラミネートベニア】
強い力のかかる臼歯部などに装着すると、割れる場合があります。
【メタルセラミッククラウン】
金属を全く使用しないオールセラミックと比べると、見た目はやや劣ります。
また、金属を使用するため、歯茎や歯と歯茎の境目が変色してくる場合や、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。