クリニックブログ BLOG
24.10.10
こんにちは。衛生士の中野です。
歯を失ってしまったところに行う治療法として入れ歯、ブリッジ、インプラントがあります。今回はこのインプラントと歯周病の関係性についてお話しさせて頂きます。
まず、インプラントの構造として3つのパーツからできています。
下から、顎の骨に埋め込まれるインプラント体。→歯の根の役割があります。
次にアバットメント→インプラント体と被せ物の接続部分です。
最後に上部構造→被せ物
インプラントは天然歯と同じ感覚で噛むことができ、残っている歯に負担をかける事がないというメリットがあります。虫歯になる事はありませんが、インプラント周囲炎🟰インプラントの歯周病になってしまう事があります。
〜インプラント周囲炎の症例〜
60代男性喫煙歴あり(20本/日)
2016年に左下のインプラント治療を行いました。2019年ごろ心筋梗塞になり禁煙。その頃からインプラント周囲炎を発症し5年の間で急激に進行しています。
こちらが歯周ポケット検査の様子です。
徐々にプローブ(歯周ポケット数値を測る器具)を挿入していき、測定時は10㎜以上ありました。
インプラント周囲炎は、痛みなどの自覚症状がほとんどないまま進行するだけでなく、進行速度も非常に速いのが特徴です。
これは、¨歯根膜¨という組織が存在しないため、細菌への抵抗力がほとんどなく、炎症や骨吸収されてしまうため天然歯の歯周病と比べて、10~20倍ほどの速度で悪化していきます。
《インプラント周囲炎のリスクファクター》
・過去に歯周病の既往歴がある
インプラントは術前の口腔内環境も非常に重要。インプラントの治療を始める前に、徹底的な歯周病の治療と管理を行うことが望ましいです。
・喫煙
末梢血管が細くなり組織への血液供給が乏しくなるため治りが悪く、免疫機能の低下により細菌感染しやすくなります。
・口腔清掃不良
インプラントは防御機構が弱く、細菌の塊であるプラーク(歯垢)が蓄積しやすいため、より丁寧なセルフケアが必要となります。
インプラントをよい状態に維持し続けるためには、適切なセルフケアと歯科医院での定期的なメンテナンスは欠かせません。
私たちと一緒にインプラントの寿命を延ばすのはもちろん、お口の健康維持に努めましょう!
Instagram @iwasaki0418
JR四日市駅徒歩3分
近鉄四日市駅徒歩10分
インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと噛める歯を取り戻す治療法です。
失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。
審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。