クリニックブログ BLOG
22.06.08
岩崎歯科医院 院長の芳金信太郎です。
今日のブログはインプラント治療です。
その前に歯を抜く場合は基本的には「垂直性の歯根破折」、つまり歯が縦に割れているケースです。
歯の部位にもよりますが、歯根が複数ある大臼歯では、上記の縦に歯が割れているケースでも歯根切除やヘミセクションという歯の半分をカットして残りの根を使うなど万全でないにしても、その歯を保存をするケースもあります。その場合の予後は
Fugazotto 2001 で歯のカットする部位場所で成績に差がありますが、
上顎の大臼歯 95.5%~100%
下顎の大臼歯で75%~99.4%と報告しております。
下の歯は基本的に歯根が2つ(3つの場合や1つの場合もあります)で、上の大臼歯は歯根が基本的に3つなので上顎の方が成績が高いと思われます。
その他に被せ物ができないほど歯が崩壊している場合や、重度歯周病で歯に動揺が著しくグラグラと揺れている場合などはご相談の上、抜歯となる場合もあります。
天然の歯に勝るものはありませんので、可能な限り、天然歯を残すご提案をさせていただきますが、残念ながら既に歯が欠損しているケースにおいてはそのご提案ができません。
その場合に有用となるのはインプラント治療です。
もちろん、インプラントにもいくつかのトラブルは生じます。
Single implant restoration インプラント1本治療の成績としてSurvival rateサバイバルレートというものがあります。
成功というより生存率という表現が使われます。インプラントやインプラント周囲(歯肉や骨)にやや問題があっても使用できているという表現です。
Prosper 2003は 97%
Covani 2004は 96%
Netwin 2004は 99%
Fugazzotto 2004は95% の確率で使用できているというデータがあります。
しかし、今回のケースは過去に前歯をインプラントをしたが残念ながらインプラントを撤去して、再度インプラント治療を行うかどうするか?
という相談で来院された患者様でした。
CTとデジタルワックスアップにて分析を行うと表側の骨が薄く、骨を造成させる必要がありました。
歯がない部位に対する治療は「インプラント治療」だけではなく、「ブリッジ治療」または「入れ歯治療」もございますが今回は再度インプラント治療で行うという決断を患者様はされました。
この後、少し刺激のある画像になりますのでご注意ください。
インプラントのシミュレーションからガイドを制作しインプラントを設置していきます。
その後、骨が少ないと予測されていた部位に自家骨、異種骨を足して、メンブレンという膜にて覆います。
メンブレンという膜にて覆います。
最後に歯肉に無理な力がかからないようにテンションフリーにて縫合して終了です。
おおよそ30分ほどの治療内容です。(骨の造成がなければ10〜15分程度です)
5〜6ヶ月ほどインプラントと骨が嵌合する期間を待ち、仮歯を経て最終の歯へと移行します。
最終上部構造(インプラント体に接続する歯)はスクリューリテイン:ネジ固定です。
繰り返しますが、できれば天然歯がベストです。
しかし、歯を失ってしまった場合の1つにインプラント治療も重要な治療と考えます。
岩崎歯科医院 院長 芳金信太郎
instagram:@iwasaki0418
四日市駅徒歩3分 近鉄四日市駅徒歩10分
インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと噛める歯を取り戻す治療法です。
失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。
審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。