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24.12.19
こんにちは!衛生士の中野です。
今回は小児矯正についてのお話しです。
まず矯正治療は成長期に顎の骨の形を整える Ⅰ期治療(小児矯正)と永久歯が生え揃ってから歯を移動させて歯並びを整える Ⅱ期治療(成人矯正)に分けられます。
このⅠ期治療では、専用の装置を使い顎骨を広げるなどしてバランスを整え、歯が正常な位置から生えて正しい噛み合わせとなるための土台作りをします。これにより、将来、歯並びや噛み合わせが悪化するのを予防できます。
Ⅰ期治療を行うメリット
・成長発育をしている段階は顎のバランスを整えやすく、歯の生えるスペースをキープしやすい
・歯列や顎が狭い場合に大人と比べて低いリスクで歯列を広げることが可能
・将来的に歯を抜かなければならない確率を下げる
Ⅰ期治療の開始時期
乳歯と永久歯が混在する6歳頃から治療を開始しますが、治療方法によっては3歳頃から開始する場合もあります。
Ⅰ期治療に使用される装置
⭐︎可撤式装置
プレートタイプやマウスピースタイプなど取り外しのできる矯正装置を指します。お子さんと親御さんの協力がとても重要です。
⭐︎固定式装置
歯に矯正器具をつけてしまい、お家では取り外せない矯正装置です。
⭐︎顎外固定装置
お口の外に矯正装置がついたまま寝ていただきます。
《小児矯正の実症例》
8歳女の子
主訴:上の前歯の突出が気になる
診断:上顎前突、歯の幅が大きいためⅡ期治療は必須
治療種類:可撤式→固定式
治療期間:2年半
Ⅰ期治療が終わり、今後は12歳臼歯が生え揃ったタイミングでⅡ期治療に以降し3次元的に歯を並べていく予定です。Ⅰ期治療のおかげで抜歯のリスクは回避できました。
小児矯正には、たくさんの種類があります。「絶対にこれがお勧め!」という治療方法はありません。
顎を拡げたり成長を促してバランスを整える矯正治療は、成長期の時期に行うからこそ効果が出やすいです。小児矯正は、大人の矯正治療では使えない矯正装置があり、治療の選択肢が増え、さまざまな可能性があるのがメリットです。
まずは、お子さんの歯並び・咬み合わせの現状と、治療方法、治療を始めるタイミングを知ることが大切です。ぜひご相談下さい。
インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと噛める歯を取り戻す治療法です。
失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。
審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。