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24.08.01
こんにちは。衛生士の中野です。
今回は臨床で見かけた薬物性歯肉増殖症についてお話ししたいと思います。
薬物性歯肉増殖症とは?
薬の副作用で起こる歯肉が腫れてしまう病気。腫れは軽度から歯が見えなくなる程大きく腫れ上がる場合もあり、薬物の作用によって歯肉の内部にある繊維組織の増殖や肥厚が促されることで生じる。
代表的な薬
・ニフェジピン/高血圧、狭心症に広く適応されるカルシウム拮抗薬
・フェニトイン/抗てんかん薬
・シクロスポリン/免疫抑制剤
こちらは71歳女性、初診時の写真です。
上下の前歯部の歯肉が大きく腫れ上がっているのが分かります。
こちらの患者様は高血圧を患っており、カルシウム拮抗薬の一種であるアムロジピンを10年以上服用していました。
初診時には既に薬物性歯肉増殖症を発症しており、全体的に歯垢、歯石の付着が見られたのでまずは歯磨き指導と歯石の除去を行いました。
こちらが経過の写真です。
まだ歯肉に少し赤みはありますが、変薬なしで歯肉の腫れが改善しました。今後も悪化しない様1カ月間隔の通院で経過観察していきます。
薬剤性歯肉増殖症は、薬物を服用しさらに口腔内が不衛生な方に起こりやすいといわれています。歯肉が腫れることでブラッシング不良が起き、さらに症状が悪化してしまうという悪循環に陥ってしまい、重度の場合は歯肉を切除する事もあります。
上記の薬を服用している方でも良好な口腔内環境を維持できていれば薬物の副作用による歯肉増殖を防ぐ事ができます。
再発防止や病気の発症を未然に防ぐためにも定期的なメンテナンスがおすすめです🩷
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インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと噛める歯を取り戻す治療法です。
失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。
審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。