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歯周病菌について

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こんにちは。石垣です。

歯周病は、歯を支えている骨が無くなっていき、やがて歯がぬける・・それだけではありません。

下写真の様に、虫歯や歯周病の放置は・・

    ⇑発酵          

⇑腐敗菌による

 

動物は死ぬと微生物によって分解されま

しかし、あなたが齲蝕や歯周病を放置している方だったら・・・・

生きながらにして、もうすでに微生物による「発酵と腐敗」の分解が始まっているかもしれません。

 

虫歯や歯周病は放置しないで、歯科診療所で適切な治療を受けましょう!

 

更に・・・

◆本当に怖い歯周病の話

歯周病や虫歯を放置していると、「歯を磨く」「食べる」という何気ない行動が

口腔内の細菌を 毎日 身体の血管に侵入させていることを知っていますか?

口腔内の細菌が血管の中に入り込むことにより、心筋梗塞・脳梗塞・早産・死産・関節リウマチ・糖尿病・アルツハイマー型認知症のリスクを高めていることが、学会で発表されています。

この様に、一見 きれいなお口でも沢山の歯周病菌がいます。

    

◆全身の健康は、口腔から!!

歯周病は歯が抜けるだけではありません

歯周病で傷ついた歯茎や 虫歯を放置したところから、「歯を磨く」「食べる」の行動でお口の細菌が 毎日 血管に侵入しています。

 

これを「歯原性菌血症」(しげんせいきんけっしょう)と言います。

では、口腔内の細菌が身体の血管に侵入するとどの様な影響がでるのでしょうか?

 

身体の血管に侵入した細菌は、血管の内側に定着して炎症を起こし腫れ、血液が流れている血管をだんだん細くしていきます。

血管の内側で炎症を起こす時に、癌などを引き起こす悪い物質もだします。 

 

他にも心筋梗塞・脳梗塞・早産・死産・関節リウマチなどにも影響していると言われています。さらに、糖尿病も悪化させます

 

今、アルツハイマー型認知症も口腔内の細菌が身体の血管に侵入して発症するという報告が増加しています。

顕微鏡でみると、「らせん状でくるくる回りながら動く」細菌が関係していると言われています。

この「らせん状でくるくる回りながら動く細菌」を「歯周病トレボネーマ(トレボネーマ・デンティコーラ)」と言います。

Treponema denticola(スピロヘータ科トレボネーマ属)>

梅毒は、梅毒トレボネーマの感染でおきます。

梅毒トレボネーマは脳をおかし、人の性格を変え だんだん認知症になっていきます。

歯周病トレボネーマは梅毒トレボネーマの仲間です。弱体化して人間の歯周ポケットで生き延びているのです。

 

では 実際にどれくらいの確率で歯周病トレボネーマが、口腔内にいるのか。

今年、歯科の医療従事者に対し行った細菌検査では、21名中15名から検出されました。実に62%にものぼります。

しばらく歯医者さんに通っていない人が対象だと、それ以上になるのではないでしょうか?

歯科の従事者でも多く検出しますので、恥ずかしがらず歯科医院で細菌の相談をしてみてください。今の実情を知る事が大切です!!

そこから、あなたに合った対応が出来るのです。         

 

歯周病細菌は、親しいパートナーの方に感染します

そして 癌・心筋梗塞・脳梗塞・早産・死産・関節リウマチ・糖尿病などにも影響していると思われますので、

自分の健康と、相手の方の健康にも注意をはらいましょう

 

口腔内細菌が妊娠に影響を与えているとの報告も増えています。

出産をお考えのご夫婦は、お二人が同時に歯周病を治療・予防することをお勧めします。

 

かかりつけの歯科医院で歯周病や虫歯を治療して、「歯を磨く」「食べる」の行動で、口腔内細菌が身体の血管に侵入しないようにしましょう。

 

あなたのお口の中の細菌は大丈夫ですか?

 

歯周病細菌は、1種類ではありません。口腔内には多くの種類の細菌が関わっています

顕微鏡でみると、細長い形をしているのが特徴です。

 

そして、細菌の説明を受けてみましょう。

 

位相差顕微鏡による口腔内細菌観察動画

歯周病トレボネーマ(スピロヘータ科トレボネーマ属)

スピロヘータ_01009.mp4

MP4動画/オーディオファイル 1.1 MB

ダウンロード

 

<口腔内の細菌が歯磨きや食べる事で全身の血管に入っている>

歯周病や虫歯治療を放置していると、お口の中の細菌と全身の血管がつながっています。

歯周病と虫歯の治療をして、細菌が侵入する扉を閉じましょう。

参考:Bender IB 1984,Everett ED 1977,Guntheroth WG1984 Gutierrez JL et al.2006

スペインで発表された歯原性菌血症の発症割合の報告です。

<口腔内の細菌が全身の血管内に定着>

口腔内の細菌が、全身の血管に侵入して血管内で定着し炎症を起こします(血管内のプラーク)。

そして、だんだん血管が細くなっていきます。この時、悪い炎症物質もだします。

癌・心筋梗塞・脳梗塞・早産・などにも影響していると言われています。

この炎症は、細胞のインシュリンの抵抗性を上げますので糖尿病も悪化させます。

関節リウマチと関係している報告も増えています。

資料:鶴見大学歯学部探索歯学講座

<歯周病菌は、親しいパートナーに感染>

歯周病菌は下記の確率で異性間感染しています。

自分の健康と相手の健康も考えましょう。

 

歯周病トレボネーマの仲間の歯周病細菌、P.gingivalis菌とA.actinomycetemcomitans 菌は下記の確率で相手に感染していると言う報告があります。

特に、この2菌は、強い毒性を持っているので注意が必要です。 

歯周病菌 P.gingivalis菌 30%-75%

A.actinomycetemcomitans 菌 14%-60%

  参照  :J Clin Periodontal.2005

<アルツハイマー型認知症の脳から歯周病検出>

「アルツハイマー型認知症の患者さんの脳」の「93.7%から歯周病トレボネーマが検出」されている報告です。

 

<母親の歯周病細菌フゾバクテリアが胎児に感染して死産>

死産の乳児の感染源は産道ではなく母親のお口の中の歯周病細菌であったとの報告です。

 

「歯周病細菌は夫婦で感染し合い」ますので、奥さんは勿論のこと、ご主人も歯周病の治療・予防が必要です

 

<Treponema denticolaが検出されました>

 

目に見えないのですが・・・

  あなたの「口腔内のバイオフィルム」に3000億個~1兆個の細菌がいます

 ★この中の悪い細菌の表面は、毒素で覆われています!!

★お口の細菌について知ろう!!

 

細菌の形成は、

最初に 歯と粘膜に丸い良い細菌が付きます。

そのあと、歯の表面だけ、細長い悪い細菌やらせん状の悪い細菌が重なり合って付いていきます。

 

これを「バイオフィルム」といいます。

「フイルム」と言うと1枚のシートの様に聞こえますが、その総数は、人にもよりますが3000億個から1兆個もの細菌が重なっています

 

「バイオフィルム」中の細菌は動き回っていますが、「バイオフィルム」の表面の細菌は、不活性化しているので、

まるで鎧に覆われた状態になっています。歯ブラシや薬剤が効かない状況を作っています。

「部屋の除菌」「手の除菌」「洗濯物の除菌」「水回りのバイオフィルム」「洗濯槽のバイオフィルム」など気にされる方がいますが、それ以上に自分のお口の中は大変な事になっているのです。

あなたの「お口のバイオフィルム」も気にしてください。

しかも この中の沢山の悪い細菌の表面は、毒素で覆われているのです。

親しい人と細菌が感染し合いますし、歯茎に炎症があると身体の血管に日々侵入しています。

 

自分やパートナーの為にも、かかりつけ歯科医院で、位相差顕微鏡で自分のお口の細菌をみたり、バイオフィルムを染め出して適切なアドバイスをもらってください。

バイオフィルムを染め出すと、歯と歯と間や歯周ポケット付近に多く悪い細菌がいる事が分かります。

この「細長く悪い細菌の表面は毒素」で、歯茎に炎症を起こすのです。

細菌が身体の血管に侵入する原因になっています。

 

 

古くなった「バイオフィルム」は、歯ブラシだけではなかなか取り除く事が出来ませんので、

歯科医院で「歯と歯の間や歯周ポケットのバイオフィルム」を しっかり取り除いて貰いましょう。

歯周病菌の腐敗でおこる口臭が気になる、歯ブラシで血が出る、歯茎が赤く腫れているなどの方は、特に注意を払ってください。

 

久しく歯科医院でクリーニングされていない方は、歯と歯と間や歯周ポケット付近だけでなく歯の表面全体に「バイオフィルム」が広がっているかも知れません。

鎧で覆われている様な「古いバイオフィルム」は、歯ブラシだけでは取り除く事が難しいのです。

 

洗口剤は、鎧で覆われている様な「古いバイオフィルム」には、唾液もあり洗口剤の濃度が下がったり、 

時間が短かかったりと、なかなかバイオフィルムに浸透しませんので、殺菌の効果は、あなたが思うほど効果が出ていないかと思われます。

 

ところが、粘膜にいる良いといわれている細菌はバイオフィルムを形成しませんので、洗口剤で容易に殺菌されています。

歯科医院で定期的にクリーニングをされていない方は

歯の表面の毒素を持った悪い細菌が徐々に増えて、良い細菌が減っていき どんどんお口の細菌のバランスが悪くなっていると思われます。

 

細菌の説明を受けてみましょう。

 

<バイオフィルム>

歯科医院の位相差顕微鏡で確認できます。

 

毒素を持った「細長い悪い細菌」に覆われています。らせん状の細菌、赤血球、白血球もあります。

 

また、その中では動き回る細菌も確認できます。

 

普通は見えないのですが、この細菌の塊は歯科医院で染め出すことも出来ます。

定期的にかかりつけ歯科医院で確認し除菌しましょう。

 

<バイオフィルムの薬剤浸透時間>

バイオフィルムに薬剤が浸透するには、10分かかるという報告です。

 

しかも、唾液に薄まらず濃度が下がらないという状態でです。

 

勿論、砂糖の摂取制限は必要です。

 

 

<バイオフィルムを形成する細菌>

歯のエナメル質のSalivary componentにS.gordonii・S.sanguisを介してp.gingivalis・S.mutansなどがバイオフィルムを形成します。

口腔軟組織には、口腔常駐細菌のS.mitis・S.oralis・S.salivariusが定着します。

参考:Tada and  Hanada FEMS Immunol Med Microbiol. 2010

良い細菌を増やし悪い細菌を除菌して、お口の 中の細菌の質を変えていくには

どうすればよいのでしょうか??

「かみ合わせ」、「運動」、「休養」、「栄養」について、歯科医師・歯科衛生士のアドバイスを貰ってください。

歯周病は、「かみ合わせ」「運動」「休養」「栄養」も影響しますので、しっかりアドバイスを貰ってください。

歯周病菌の腐敗でおこる口臭が気になる、歯ブラシで血が出る、歯茎が赤く腫れているなどの方は、 歯周病菌がいることを知ってください。

◆健康寿命をのばす!

 人の寿命は、血管の老化が影響している!!!

    健康が脅かされている!!

自由診療について
インプラント治療内容

インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと噛める歯を取り戻す治療法です。
失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。

施術の価格
インプラント(1歯) ¥380,000 ~ ¥400,000(税別) 
相談・検査・診断・治療までの標準料金(※治療内容によって異なります。)
施術のリスク・副作用
インプラント治療は必ず外科治療を伴うため、術後の疼痛・咬合痛・腫脹や出血などを生じる事があります。
施術時、静脈内鎮静麻酔を行う場合、一時的にふらつきが生じる事があります。
上部の人工歯や土台(アバットメント)が外れたり、欠けたりゆるんだりする事があります。
また、インプラントも歯と同様に周囲の骨は歯周病のように吸収を起こすリスクがあるので、術後のメインテナンスは必須です。
審美歯科内容

審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。

施術の価格
補綴(1歯) ¥30,000 ~ / 入れ歯・義歯 ~¥250,000(税別) 
相談・検査・診断・治療までの標準料金(※治療内容によって異なります。)
施術のリスク・副作用
【ホワイトニング】
ホワイトニング剤の刺激により、歯がしみる知覚過敏の症状がおこる可能性があります。
【オールセラミッククラウン】
金属などのインレーやクラウンと比べると、強度が若干劣ります。
【セラミックインレー】
部分的に削った箇所に装着するため、歯を削る量が比較的多くなります。
【ラミネートベニア】
強い力のかかる臼歯部などに装着すると、割れる場合があります。
【メタルセラミッククラウン】
金属を全く使用しないオールセラミックと比べると、見た目はやや劣ります。
また、金属を使用するため、歯茎や歯と歯茎の境目が変色してくる場合や、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。