クリニックブログ BLOG
24.01.31
こんにちは歯科衛生士の石川です。
今日は歯科衛生士による歯周基本治療の症例です。
50代男性 喫煙者 既往歴はなし
5年ぶりの来院です。
—上段が2018年、下段が2023年のパノラマ—
◆口腔内の状態
5年前と比べて虫歯の進行、歯周病によって骨吸収が進行している。
◆治療計画
主訴は詰め物のダツリでしたが治療後に歯周病の治療を受けていただくように現在の口腔内の状態をお伝えしました。納得のうえ歯周病治療へ進むことになりました。
ブラッシング指導→ SC→ 再評価→ SRP→ 再評価→ SPT、再SRP、歯周外科
◆患者さんの希望
できるだけ痛みが少ない治療
抜歯はしたくない
◆来院時のPPDと写真 (下段向かって右が左側、向かって左が右側)
喫煙者であることもあり中等度~重度の歯周病
歯石沈着が多く非常に硬い歯石、縁上よりも縁下(歯茎の溝)の歯石が多い状態です。
歯肉の炎症、出血の他、排膿もありました。
治療は通院回数が多くなることを患者さんにお伝えました。
縁下歯石についてはマイクロスコープの動画説明でご理解をいただきました。
◆SRP前後の写真 上段治療前、下段治療後(マイクロスコープ動画から)
SRPは患者さんの希望により麻酔はしていません。再評価後に再SRPも行いました。
◆SRP後の評価と口腔内写真
上段治療前、下段治療後
・右側(向かって左が右側)
右上4は患者さん納得のうえ抜歯をしました。今後ブリッジの予定です。
・左側(向かって右が左側)
歯の病的移動がみられた左下1、2は治療後元の位置へ移動してきています。
上下臼歯部に関しては親知らずも含めて抜歯が望ましいこと、歯周外科も取り入れての治療を
おすすめしましたが痛みが無いためなかなか決心がつかずこのままでと希望されています。
特に動揺が大きい歯、上下臼歯に関してはSRPも難しくて、できる範囲での治療になりましたが少しでも治療することによって改善がみられるということが治療後の評価でわかりました。
患者さんがブラッシング時に出血がなくなった!と教えてくれました。
この瞬間がとても嬉しいです。
引き続き歯周病の進行が緩やかになるように通っていただいています。
また、積極的な治療も受けていただけるようにおすすめしながらサポートさせていただきたいと思っています。
◆歯周病について
パノラマを見て5年前の初診時に治療ができていたら…… という思いになりました。
発見したらそのタイミングで治療に進むことは大切で歯の寿命にも影響します。
また、全身疾患との関係性も深く歯周病であることによって悪化へ双方向性に引っ張り合います。
患者さんには現在の病状を知っていただくことが大切だと思っています。
患者さんは歯周病治療を最後まで通い自宅でのセルフケアもしっかりと頑張ってくださいました。
そして、症例に関しても快くお返事をいただきましたこと感謝いたします。
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インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと噛める歯を取り戻す治療法です。
失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。
審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。