クリニックブログ BLOG
21.04.22
本日は60歳代女性の症例をご紹介します。
(患者様には掲載の許可をいただきました)
こちらが初診時のお口の中の状況です。
お口の左上の歯に詰めてあった小臼歯の被せ物が外れてきてしまいました。
残念ながらその歯は再利用するには、もう弱い歯でした。
取れてきてしまう理由は今回は大臼歯という奥歯が不在だったというのが原因と考えられます。
また、前歯も叢生(そうせい)と呼ばれる歯の並びがデコボコしており、うまく機能しない場合に
奥歯に負荷がかかりすぎて壊れてくることが多々あります。
今回は、奥歯にインプラント治療、そして前歯は矯正治療で治療をしていく計画を立てさせていただきました。
しかし、奥歯にインプラントするには骨の量がとても少なく、インプラントを設置することができません。
その際に行うのがサイナスリフトという骨の造成です。
レントゲンでもわかるように、骨の高さを増やすオペを行います。
設置後、約半年で仮歯が入りますので、そのインプラントの奥歯を利用して前歯の叢生を改善していきます。
インプラントと矯正を併用することにより、治療のオプションは広がり、改善できる幅も広がります。
患者様には治療における期間と費用の負担はかかってしまいますが、その場だけをしのぐ「対処療法」より
原因をしっかり改善をしていく「原因療法」の方がずっと長持ちする可能性が高まります。
岩崎歯科医院では歯が壊れてしまってからの治療よりも、歯が壊れないように予防していくスタイルを
推奨しております。
また痛みが出てから、また何かあったら、という症状が出てから治療を考えるよ、と思われる方も
多いのですが、病気にならないようにケアしていかれる方がよっぽど費用も治療期間も痛みも最小限で済みます。
ぜひ、今後は予防へ心を入れ替えてみてはいかがでしょうか。
岩崎歯科医院 院長 芳金信太郎
インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと噛める歯を取り戻す治療法です。
失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。
審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。