クリニックブログ BLOG
22.05.13
岩崎歯科医院 院長の芳金信太郎です。
今回は歯の周りの骨が歯周病細菌が原因で歯を保存することが出来なくなってしまった症例です。
こちらがそのレントゲンです。歯の周りに黒い影があり、歯の根の周囲まで感染が広がっています。
今回の治療は抜歯を行い、3ヶ月待ってから骨の再生を促す処置(GBR:Guided Bone Regeneration)を行いました。
上記の写真が歯周病にて細く、溶けてしまった状態です。
骨の幅が広がるよう骨の顆粒を足していきます。
4ヶ月後にそこにインプラントを設置しました。
そしてこちらが術前と術後の歯が入った写真です。
インプラント設置して3ヶ月すればしっかり治癒してくれます。
そしてこちらが術前と術中、術後の歯が入った写真です。
少し、写真のアングルが違う点はありますが歯茎のラインが隣の歯よりも高くなり、しっかり治癒していることが分かります。
こちらの犬歯は抜歯→3ヶ月後にGBR→4ヶ月にインプラント設置→3ヶ月後に歯が入るという計10ヶ月程の治療となりました。
一方で、奥歯の治療は抜歯と同時に骨を作り、4ヶ月後にインプラント設置して3ヶ月待つという流れでした。
奥歯も歯の根の周囲まで骨が壊れてしまったところをインプラントにて治療したレントゲンです。
一言で歯周病と言っても骨の吸収度合いは人様々です。軽度の進行であれば歯周治療とメンテナンスで歯の保存が可能です。
しかし、重度まで歯周病が進行してしまうと残念ながら抜歯の可能性が高くなります。
重度歯周病の場合は歯の根からも感染を起こしている場合もあるので根管治療や再生療法と組み合わせて
保存するケースもあります。
病気に関して言えるのは早期発見、早期治療がベストです。
無症状な時こそ治療のしどきです。
「また、何かあったら来ます」このパターンは結構な確率で病気は進行してます。
小さい感染こそ高い確率で治癒します。
やはり定期的なメンテナンスはとても重要ですね。
22.04.14
岩崎歯科 院長の芳金信太郎です。
マイクロスコープでの根管治療は本当にすごいです!!!
以前のルーペや肉眼のみでの根管治療では歯の根の先にある感染があまり治癒することが実感できませんでしたが、
マイクロスコープで治療をするとしっかり治癒するケースがとても多く感じます。
実際にマイクロだけを使っているのではないですが(^^;
矢印のあるところが歯の根の入り口である根管孔といいます。
ここをしっかり見つけて入り口を形成していきます。
これがとても大事で肉眼だとなかなか見つけづらいケースも多いです。
その一例ですが、レントゲンにて歯の根の先に黒い影が感染によって骨が溶けてしまったことを意味します。
左の赤丸の部位が感染がある部位です。
見事に黒くなっていたところが右の赤丸のように白く骨の色に変わりました。
しっかり治癒するにはある法則があります。
感染防止であるラバーダムや湾曲根管への追随しやすいニッケルチタンファイル、ファイルでは落としきれない部位への次亜塩素酸洗浄、
緊密な根管の封鎖、そしてラバーダム下でのファイバーコアや適合の良い被せ物。
これらは本当に必須だと考えております。
場合によっては、根管治療に加えて、外科的に歯の根の先の感染を取り除く
治療も必要とするケースもありますが、
それでも歯の保存できるケースがとても増えております。
少しでもご自身の歯をしっかり残しませんか!?(^0^)
岩崎歯科医院
芳金信太郎
22.03.01
こんにちは。岩崎歯科 歯科医師の二村です。
今回の患者様は左下の奥歯が欠損しておりインプラント治療を行いました。
歯を失う理由はいくつかありますが、その中の一つに咬み合わす力によっても歯が壊れてしまう事があります!!
この患者様も写真右上の部分の歯が欠損しているため片方での咬む力が過剰になり将来的にその部位が壊れてしまう可能性があるので、それを予防するために左下にインプラントを設置することにしました。
インプラントは人工歯根を骨の中に設置をして、その上に被せ物を装着します。
そのため骨の形、高さ、幅が非常に大事です。骨の中には神経や血管が通っています。
当院では、CT撮影データとシミュレーションソフトウェアを組み合わせて治療計画を立てます。
それによりインプラント設置前に骨の形態や質、神経の位置を把握し安全安心な治療を行うことができます。
今回分析した結果インプラントの長さは10ミリ、幅は5.0ミリで設置を行いました。
インプラントを設置をした後に骨と結合するのに約3ヶ月間待ちます。
3ヶ月経過後、型取り用のパーツを装着し模型を作成します。
仮歯でおよそ1ヶ月間様子をみて問題なければ最終的な被せ物を装着します。
最終的なジルコニアを用いた上部構造を設置してインプラント治療が完了しました!!
現在も経過をみていますが、しっかりと咬めていて良好です!!
皆さんもお困りの事があれば、歯科医師、スタッフに何でもご相談くださいね。
Instagram @iwasaki0418
四日市駅徒歩3分 近鉄四日市駅徒歩10分
21.11.02
こんにちは。
歯科医師の二村です。
今回の患者さんは前歯の被せ物が劣化したため見た目が気になるとの事で来院されました。
パッと見てどこだと思いますか??
↓
↓
↓
↓
↓
↓
そうなんです!!
○で囲った部分です。これはレジン前装冠という金属フレームにプラスチックを表面に張り付けた種類の被せ物です。そのプラスチックが剥がれてしまって内部の金属が見えてしまっているのです。
実際に被せ物を除去して形を整えました!
このように綺麗にセラミックを被せました。
皆さんも前歯を綺麗にして美しくなりませんか!?
21.09.02
岩崎歯科医院の院長の芳金信太郎です。
本日は、被せ物をする前にしておいた方がいい事についてブログに書きます。
今回は、患者様より「白い被せ物をしたいのですが」と依頼を受けました。
レントゲンを見ると過去に神経を取る治療がしてありました。
岩崎歯科では、できるだけ再治療が少なくなるようにケースによってはCT撮影をご提案させていただく場合があります。
セラミックやジルコニアといった保険診療とは違う、いい材料で治療する場合は特にです。
せっかくいい材料で被せもても数年後に歯茎が腫れてきてしまったり、噛むと痛いという事が起きてしまいます。
その原因は歯の神経の管に原因があったります。
せっかくいい材料で被せたのにまた壊して作り直さなければならない事があります。
そんなことはできるだけ避けたいです!!!
今回CTを撮影して診ると歯の根の先にレントゲンで黒い影(透過像)が見られました。
CTで診断をし、
常にラバーダムを行い、マイクロスコープで見逃されていた管(MB2)を発見し、しっかりと封鎖を行いました。
ここはなかなか肉眼やルーペでは見つけることは難しい管です。
また、口蓋根という内側にある根の先端には残された器具らしきものが映っていました。赤丸で囲まれた部分です。
ここの残された器具を取るのはとても難しいのですが、しっかり取らせていただきました。
こちらはMTAセメントという封鎖生の高いもので根管充填を行いました。
その後、土台をこちらもラバーダム下でしっかり防湿して製作してから
最後に適応の良いジルコニアで被せて終了です。
依頼は被せ物をしたいというものでしたが、実はここがしっかり治療されていないとやり直しになるケースは本当に多いです。
被せ物をする前に重要なことのまとめ
CTで歯の根の先に感染はないかの診断は重要!
ラバーダムやマイクロスコープで肉眼では見えにくい領域の感染をできるだけ駆除すること!
適応のいい被せ物!
これらが条件が良ければ再治療はとても少なくなります。
今度は歯の根の先にできた感染を直接取り除く治療についてまた、後日記載します。
岩崎歯科医院 芳金信太郎
インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと噛める歯を取り戻す治療法です。
失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。
審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。