クリニックブログ BLOG
22.09.28
岩崎歯科医院 院長の芳金信太郎です。
本日は、拡大するためのアイテムについて書きたいと思います。
人間の視力に関して、遠くを見る視力、近くを見る視力があります。
みらい研究所のひとみ研究室の記載より
↓↓↓
一般的な視力検査は、5m離れた視標(しひょう)で測定する遠見視力検査です。近見視力検査は、目から30cmの位置に視標を置き測定します。健康診断では近見視力検査が行われないため、「遠くが見えれば、近くも見えている」と思いがちなので、近見視力不良には気付きにくいようです。
歯科治療は近見視力が重要となります。
私たちは、物を大きく見たい時は顔を近づけてみたり、虫眼鏡を使ったり、最近では少しCMを見かけることが少なくなりましたがハズキルーペのようなメガネを使用します。
歯の表層を見る分にはまだ、裸眼でもそこまで苦にはなりませんが歯の深い部分や歯茎の中を見るには裸眼だと結構見にくいのです。
しかも、口の中は光が届きにくいためとても暗く、見づらいのです。
例えるならば暗いトンネルをわずかなライトを頼りに運転するような物です。
なので、恐る恐る、進んでいく他ないのです。
そこで、できるだけ明るくする方法としてより強い光源を用います。
暗い環境が明るく照らし出されるため、非常に安心して進むことができます。
光源にはハロゲン、LED、キセノンがあります。キセノンはとても明かると言われおりますが高価であり、寿命があります。
ハロゲンはあまり明るくなく、寿命も比較的短いと言われております。
LEDは安価でそして長持ちして、明るいため色々な場所で使われております。
私の場合は、多くはマイクロスコープを使用しますが、こちらは倍率が1.9倍〜18倍と非常に幅広く、全体を見渡したい時やより大きく見たい時と倍率を変更することができます。
さらには、最近は車ではほぼ当たり前のようになってきているドライブレコーダーのような記録装置が付いておりますので実際の状況を動画にて録画もすることができるのです。映像の鮮明さはカメラの質にもよりますがikegamiの3CCDカメラは非常にクリアで繊細に録画することができます。
一旦、マイクロスコープはおいておいて、ハズキルーペのようなメガネスタイルの拡大装置の話をします。
私の母校である愛知学院大学の3年生の時に実習で2倍のルーペを購入しなさいと大学側より案内があります。
はっきりとは覚えてませんが大体20〜30万円くらいだったでしょうか。
それが拡大鏡との出会いです。
当時はヘッドバンドのものでしたので少し個人的にはもう少しシンプルな方がいいなと思っていました。
(写真はサージテル社のモデルさんです)
拡大鏡は色々なメーカーがありますが大学3年時より使用しているサージテルを今でも使用しております。
倍率は2倍、2.5倍、3倍、6倍、8倍、10倍といくつかラインナップがあります。
倍率が大きくなるにつれてレンズは長く、そして重くなります。
見える範囲(被写界深度)も倍率が上がるほど、限られてきますのでより難しくなります。
この辺りはある意味「慣れ」の世界になるかもしれませんが、基本的には低倍率より使用し、徐々に高倍率と
上げていくことが多くあります。
そこに光源をつけて、大きく見えるだけでなく、より明るく見ることが重要なのです。
さらにはサージテルはメガネで有名なoakley:オークリーとコラボしているため、とてもかけ心地が良いです。
当時はヘッドバンドに加えて、Mフレームがあり、レーダー、レーダーEVとアイウェアのデザインも年々変化があります。
ちなみに、10倍のルーペにライトを入れると100万円弱とかなり高価な器具となります。
ちなみに、私のよく使用しているカールツァイスのプロエルゴというマイクロスコープは1200万円ほどする最高機種なんです。
なので購入する際には色々な先生のご意見を聞かせていただいたり、実際にその医院へ見学に行ったりととても勉強しました。おかげで知識がとてもつき本当に、さらに自分の臨床レベルも格段と上がったので本当に購入して良かったと思える機材です。
マイクロスコープも上記のような最高機種からミドルクラスのタイプやもっとリーズナブルな100万円台のものと様々です。
決して高いから良いというものでもありません。やはり用途によって変わってくるんじゃないかと思います。
上記のマイクロはカメラで有名な「ライカ」より発売されたものになります。とても軽く、可動域も広いため使いやすいマイクロの1つです。
当院では歯科医師に加えて、歯科衛生士もルーペ、そしてマイクロスコープを使用することが多くあります。
視力が良い、悪いではなく、しっかり大きく、明るく見えないと不安になってしまうんですよね。
マイクロは特に「使える」までに練習が必要となりますのでしっかりとした学びが必要です。
これからも日々、研鑽していきますのでよろしくお願い致します。
岩崎歯科医院 院長 芳金信太郎
22.04.14
岩崎歯科 院長の芳金信太郎です。
マイクロスコープでの根管治療は本当にすごいです!!!
以前のルーペや肉眼のみでの根管治療では歯の根の先にある感染があまり治癒することが実感できませんでしたが、
マイクロスコープで治療をするとしっかり治癒するケースがとても多く感じます。
実際にマイクロだけを使っているのではないですが(^^;
矢印のあるところが歯の根の入り口である根管孔といいます。
ここをしっかり見つけて入り口を形成していきます。
これがとても大事で肉眼だとなかなか見つけづらいケースも多いです。
その一例ですが、レントゲンにて歯の根の先に黒い影が感染によって骨が溶けてしまったことを意味します。
左の赤丸の部位が感染がある部位です。
見事に黒くなっていたところが右の赤丸のように白く骨の色に変わりました。
しっかり治癒するにはある法則があります。
感染防止であるラバーダムや湾曲根管への追随しやすいニッケルチタンファイル、ファイルでは落としきれない部位への次亜塩素酸洗浄、
緊密な根管の封鎖、そしてラバーダム下でのファイバーコアや適合の良い被せ物。
これらは本当に必須だと考えております。
場合によっては、根管治療に加えて、外科的に歯の根の先の感染を取り除く
治療も必要とするケースもありますが、
それでも歯の保存できるケースがとても増えております。
少しでもご自身の歯をしっかり残しませんか!?(^0^)
岩崎歯科医院
芳金信太郎
21.05.19
こんにちは。歯科医師の二村です。
突然ですが顕微鏡をご存知ですか?
顕微鏡は昔、理科の実験で微生物を観察する時に使用するものと思われる方もいらっしゃると思います。
顕微鏡は小さい物をより拡大して見るものです。
歯科領域も歯などの小さい物をより大きく拡大して見ることで精度の高い治療ができると言われています。
ですが歯科用顕微鏡、いわゆるマイクロスコープは使いこなすためには訓練が必要で操作がとても難しいといわれています。
私は精度の高い治療を患者さんに提供したいと思い研鑽を重ねて、日頃からマイクロスコープを用いて診療しています。
マイクロスコープを利用する利点として
①肉眼では見えない根管、感染、穿孔、イスムス、歯根破折が明るくはっきり見える
②感染原因の見当がつく
③写真や動画で感染原因を患者さんに示せる
④勘に頼らず正確に治療できる、治療に質が上がる
⑤ストレスのない姿勢により治療が楽になり治療時間が短くなる
拡大について実際に一万円を置いて見てみましょう
1万円札で肉眼とマイクロスコープを使用した比較画像です。
右の画像をご覧になった通り、実はNIPPONGINKOというアルファベットが書いてあるのが拡大によりお分かりいただけかと思います。
マイクロスコープのさらなるステップアップを図りたいと思い、先日顕微鏡ハンズオンコースセミナーを受講してきました。
マイクロスコープの難しい点は
①ピントを合わせること
②ミラーを上手く使用しないと見えないことです。
そのためピントと合わせるための調整の仕方と工夫、ミラーテクニックの技術の向上を勉強してきました。
①ピントを合わせるために
視度調整、瞳孔間距離調整、フリクション調整
②ミラーテクニック
歯の部位によるミラーの位置関係と操作方法
このようにミラー操作により見えるようになります。
これからも患者さんに満足していただけるように精進していこうと思います。
岩崎歯科医院
歯科医師 二村太健
四日市 歯医者 JR四日市駅 徒歩3分 近鉄四日市駅 徒歩10分
20.12.16
岩崎歯科医院、歯科医師の芳金信太郎です。
私は、毎日ほとんどの治療で欠かせず使用するのがマイクロスコープ、つまり歯科用顕微鏡です。
肉眼でも見えなくはないのですが、一度拡大の世界に入ると、もはや肉眼では見えないと言っても過言では
ないと思うほど実像が小さく見えてしまいます。
マイクロスコープを用いて虫歯を除去する時に使用する器具の1つをご紹介します。
こちらです。
これだけ見ても、比較対象の物がないとこの器具がどれくらい小さいか分かりにくいので
ボールペンを置いて比較してみました。
とても、とーっても小さいです。この器具を用いて無駄に歯を削らないというのが大事です。
生体の臓器の1つでもある歯をなるべく削らないように最小の器具を用いております。
岩崎歯科医院 歯科医師 芳金信太郎
四日市 歯医者 岩崎歯科医院 JR四日市駅徒歩3分 近鉄四日市駅徒歩10分
19.10.28
インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと噛める歯を取り戻す治療法です。
失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。
審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。