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18.10.03
歯科医師の芳金信太郎です。
本日は60歳代男性の症例について報告させていただきます。
術前のレントゲンと写真になります。
銀の詰め物(メタルインレー)の処置がされていました。
実はこの銀の詰め物の下には虫歯が隠れています。
(銀の詰め物は保険適応の処置材料)
このように外す、または外れるとほとんどの確率で銀の詰め物の下は虫歯になっています。
虫歯治療をした所が再度虫歯になってしまう事を2次カリエスと呼びます。2次カリエスは2回目の虫歯治療のため、虫歯がとても大きく進行していることがあります。
岩崎歯科医院では、虫歯を取る際にカリエスチェックという虫歯を検知する液を使っています。
このカリエスチェックは虫歯(カリエス:Caries)の取り残しがないように、
また必要以上に歯を削りすぎないようにする為のものです。
虫歯が残ってると、写真のように青く染まります。青く染まった所は、しっかりと取ります。取りきった後にまたカリエスチェックで染めて虫歯の有無を繰り返しチェックしていきます。
虫歯を取りきったところにはe-max (イーマックス)インレーというセラミックの詰め物をして治させていただきました。
セラミックは保険の銀の詰め物と比較すると「接着力」がとても高いため外れにくく、材質的にも変色、変形、腐食がなく安定した材料です。
「美しい」がセラミックと思われがちですが、美しさを備え、かつ、機能的な材質です。
銀の詰め物→合着:物理的なはめ込み、嵌合
セラミック→接着:化学的な結合
顎を左右前後に動かした時にも前歯、犬歯がしっかり機能するようにしていきます。
セラミックは保険適応の銀の詰め物、被せ物に比べると費用は少しかかるかもしれませんが、再度虫歯になってしまう2次カリエスを予防し、歯を長期に持たすことができる材料です。
長期的に歯を持たせるためにはより早い虫歯の発見が一番ですが、もし虫歯が大きくなってしまった時には、やり直しが少ないという意味でも、セラミックはとてもいい治療選択の1つだと思います。
岩崎歯科医院
歯科医師 芳金信太郎
インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと噛める歯を取り戻す治療法です。
失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。
審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。